小山貴由(こやま たかよし)

    どんな人か・・・・

備前に魅かれ 志野を求めて 


   陶歴をのせます。私の30年、みなさんが生きた30年。会って知り合って声をかけあった人もいれば、この短くも長かった30年で一度もお会いできなかった人もいます。でも、会って共に過ごした時間のある人ですら、一期一会、もう会えなくなった人がほとんどです。いつでも会えると思い込んでいた時期がほんとに宝石のように心の隅にあります。でも、それに気付き始めたのは50越して、それもこの5月他には雲ひとつない青空に真っ白い小舟のような龍雲が、予期せぬ日程で、でも決められていたようにゆっくりしっかりのぼってゆくのを見送ってからですね。その雲は龍年生まれで雲ひとつない晴天の秋に生まれ、旅立って行った一人息子です。

   これから会える人とも、いつかそうなるのかもしれない・・・と思った時、うまく生きて数十年、会う事の出来る時間、できる限り一緒に笑って、いつでも悔いなく過ごして、たとえ会えなくなってもその人との時間を心やさしく大切にしながら生きたいと思います。

  陶歴も、ほんのこの30年の道々立てて来たバス停のしるしに過ぎず、こんな時代ですから、もうそこにバスが止まることもない跡となっているのがほとんどです。でもやはりその停留所で乗り降りした自分が、どれだけの人たちに支えられていたかを知る印でもあるので、ここに載せておきます。よろしくお願いします。   小山貴由      5月1日 2012


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  工房にある作品・・・ 時々ピックアップして載せてゆきます。忙しくしているHP担当者㌁の撮影出来次第ですが。

志野と焼締、明暗、光と影、どちらも二つで一つ だからどっちもやめられませんが、焼締は土で勝負ですから、鉄分の多すぎる土は焼き上がりに照かりすぎて不向きです。いい日色をだせる土、今は探すのも一苦労かもしれません。とびきりいい土は多分焼締の故郷で大切に寝かされていることでしょう。

志野の白は、自然の色にも合うようです。

旅立っていった作品が、いろんな方の生活空間に馴染んで今もどこかで生かされてるんだなぁと思うと感慨深いです。なかなか旅立てない作品が、ようやく嫁いだ時は、あぁこの人との出会いを待っていたんだなぁと思ったりします。地震災害の多い不安定な今の時代、もし壊れてしまっても、慈しんで下さったその方の身代りになってくれたんだと、そう信じて、これからも体力と環境の許す限り作って行きます。


貴由たんぽぽ小僧
貴由たんぽぽ小僧
貴由(楽描き)部屋
貴由(楽描き)部屋

窯ってどんな?
窯ってどんな?